両陛下におかれましては、災害の多かった平成のなかでの御公務、心より感謝いたします。多くの国民が励まされ、生きる力と心の平安を得ることができました。両今後は陛下にとって心安らかなときを過ごされることを、1国民として願っております。
ここんとこ、人が集まれば、平成終わるねー、令和ってスタイリッシュねーって話になる。が、平成ってどんな年だったってのは、毎回聞き役。
私にとって平成は、何を差し置いても亡き母の年だったと思う。
母が令和という素晴らしい元号を聞いたら、どれほど喜んだだろうか。誇らしげに語る母の姿が目に浮かぶ。母と令和を過ごせないこの現実は、母が他界して2年目を迎える今でもやるせない。季節が変わるごとに、母がここにいないことが本当に辛く、折に触れて自分の幼稚さを痛感する。
しかし、人は単体で生きている。それぞれ個体ごとにいろいろな制約があるわけで、母は母の、私は私の道を進まなくてはならず、それはかけがえなくありがたい摂理だとも思う。って、んなふうに書いてたら、とても母性溢れた素晴らしいお母様だったんでしょうねとおもわれそうですが、まったくそんなことはなく、物心ついたときにはすでに母という人間を警戒していた私です。母は母の、私は私の道を行こう、と、幼いときから思ってたものですから、こんなにも引きずるとは、本人が一番驚いていて、母の死というものの与える威力。いや、ホントに、ともに生きてきた何よりも、大きいです。
私がこんなだから、母は天国で相当なドヤ顔をしてることでしょう。それはそれで、心底ありがたいことです。
たくさんの大切な思い出や出来事を残して令和に進む。心を縛り、成長をはばむ、いらないものを捨て進むことができるはず。
悲しい思い出もつまらないトラウマもくだらない虚栄もここに残して、万民が平等に新しい一歩を踏み出して欲しいと願う、平成最後の日。