老眼ってすごいよ、美味しいものだって小さいものはちゃんと見えないんだから。
先日、と言っても結構前かな、コンタクトのチェックで眼科に行ったら、右目の視力が下がっているとのことでレンズの度を上げることになり、それを機に近くの字が読めなくなりました。レンズを外せば読める、しかしそうすると離れてるとこが見えない。
遠くと近く。どちらも見えていたのはもう遠い日の思い出です。華麗なる老眼デビューの42歳、夏。
いや、それにしてもさ。
あまり知られていないかもしれないんだが、田舎の病院には大抵、牧歌的な風景にあるまじきビジュアルのスタッフがいる。ある時は受付、ある時は看護師、それはもう街の病院のハイレベルな方々と比べても抜きん出て整っている…にもかかわらず、自身のビジュアルの外部評価に全く気がついていないかのような、恐ろしく素朴な立ち振る舞い。そのアンバランスさときたら、安室奈美恵の着ぐるみの中に、イモトが入っているような不自然極まりない空気感なのだ。(んー、なんか例えが違うなあ、ま、いっか)
一般的に「田舎の娘」というのは、日本のソウルソング「与作」に代表されるような、はたを織ったり藁を叩いたりする気立ての良い娘、というイメージが払拭できないままに今日まで来ているわけですが、あれはいわゆるプロパガンダだったのね。と、洗練された病院のスタッフさんを見つけるたびに思うのであります。
バリのジャムー屋さん。じっくり読みたいけど、読めない。そんなときは、コミュニケーション!
いやしかし、老眼は大変だね、普通になーーーんも見えん&読めん。でもまあそこまで不便じゃないでしょう、と思われるでしょうが、日々ピンチがやって来ます。
スカしてお店で接客とかされてても、さらっと「こちらからお選びください」とか言われたりして意外と普通に窮地に追い込まれるんです。取り繕うしまもないので「老眼なんですよね、すみません全然読めないんです、読んでください」とか言おうもんなら、まず相当引かれる。でも、押しても引いてもピントが合わないんだからもう仕方ない。近くも見えないけど離したら離したで、離れてる分見えないんだよ。すんごいよね、無敵だよね老眼って。
アジア圏で食べるものといえば、おかゆ。おかゆ最高!
ならば度の弱いレンズに戻せばいいじゃないか、という話なんですけど、そうは言っても、2WEEKのレンズをまとめ買いしてるもんだから、なかなか諦めがつかず。あと、車運転するときとか、やっぱり遠くまでスコーンと見えるのはいいんだよね~。それにこの老眼トーク、老眼同士でするととても楽しい。何かを失い、何かを得る。そんな所存です。
まあ、次にレンズを買うときまで、この状況を満喫しようと思います。
では!おやすみなさいませ。